結婚したい30女

今年は行動派になるべく、、、はじめました

土曜22時過ぎに

昨日はブログを打ちながら、上島珈琲店に居た。わたしはここの無糖ミルク珈琲が好きだ。打ち終えたあと、血迷って、彼に連絡を入れてしまった。今何してる?と。1時間以内に連絡が返って来なければ、すっぱり諦めよう。諦めるというか、もう会うのはやめようと。そう心に決めた。1時間経っても既読にもならなかった。トークを非表示にした。どうしても削除は出来ない。わたしの根底にある惨めな期待よ。我ながら情けないと思う。上島珈琲店を後にした。2時間後、彼から電話が入った。開口一番にどうしたの?と。何してるのかと思って、今は何してるの?と聞いた。勉強のあと、ゴルフの打ちっ放しに行ってたよ。なんだ。やっぱり楽しんでるんじゃんと、心の中が曇る。充実した休日だねと、伝えた。そんなことないよと彼は言う。ねえ、うちきてよ。うちに泊まってきなよ。なんで?なにするの?うちきてよのいつものフレーズに胸が締め付けられる。わたしはどこまでいっても都合の良い女でしかないんだなと。彼は一緒にお酒飲もう?この前一緒に行った日本酒のお店は?それとも前に話してたクラフトビールのお店は?タクシー代出すからさ、来てよ。彼が何かを発するたびに、ギューっと胸が痛む。目頭が熱くなる。わたしは言葉に詰まる。彼も黙る。どうしたの?いつもと違う。何か怒ってる?怒ってない、ただ悲しいだけだよ、口にしたら気まずい空気が流れるのが見えていた。言えない。いつだってそうだ。わたしは本当に思っていることが言えない。口にしたら面倒なことになる。面倒になることを避けているのと。彼が離れていくのが怖いから。見たくない現実から目を背けるのが、ここ最近、本当に上手くなったと思う。だから、逃げた、この日も。えー?そうかな。いつも通りだよ、わたし元気だよー?と努めて明るい声色で話す。彼は、ふーんと全く信用してないようだ。いつもとどこが違う?と彼に尋ねる。元気なさそうだし、いつもみたいにハキハキしてないからさ。と。ハキハキかあ。わたしと対極にあるものだ。彼の前では割りかし素でいれていたと思っていたが、そうでもないんだなと、薄ぼんやり考える。わたしはウジウジメソメソした女だ。勝手に推測して結論付けて勝手に怒ったり悲しんだりするような面倒な女だ。嫉妬したり羨んだりするようなドロドロとした想いが奥底にいつも疼いているような女だ。そうゆう女の生臭い部分を凝縮したような性格の女だ。ハキハキなんてしてないのにな、と。うちにきてよとまた、彼が言う。わたしの地元にきなよ。と提案してみた。家の近くに美味しい居酒屋さんあるから、そこに行こうよ。と。明るくハキハキ彼に語りかけた。めんどくさい。嫌だよ。振り絞った明るさが一蹴されて、突き落とされる。えー、来てよと粘ってみる。そこで会いたいよ、と言えたなら、あの時変わっていたのかなと、今思う。めんどくさいから、いいや、明日は勉強しなきゃだし、やめる。彼はわたしの言葉をいつも簡単に振り払う。躊躇なく振り払う。肩についた埃みたいに、鬱陶しそうに振り払う。我慢していた涙が溢れる。彼は電話口で鼻歌を歌っている。わたしは、小さく、そっか、わかったよ、おやすみ。と、衝動で電話を切った。彼からの折り返しはない。その程度の女だ。わたしは。昨日は全く寝付けなかった。無理に忘れようとするのは難しい。時間が解決するとか、新しい恋をするとか、どれが正解なのだろう。分からない。何も傷ついてないフリをしていつも通りに仕事をしてご飯食べてお酒を飲むんだろうな。わたしは。お得意の見たくないものに目を背ける術で。ジュクジュクの傷口が早く乾くことを望んでいる。気丈なふりして日常をやり過ごさないといけないなんて、大人は本当にしんどいな、と思う。明日からまた日々が始まる。桜も散る。薄ピンクの景色も見納めだ。現実に引き戻される。耐えるしかない。一部の記憶を切り取って、断片と断片を繋ぎ合わすことが出来たら、誰も傷つかずに済むのに。